特定非営利活動法人　地球の楽好（ちきゅうのがっこう）公式ブログ: 福島つながるこそだてサロン　２０１４年１月

２０１４年、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

２０１３年お世話になりました皆様、ありがとうございました。

たくさんの方々に支えられ、励まされ、感謝感謝の年でした。

２０１４年も子育てするたくさんの方々にとって、福島つながるこそだてサロンがより良いところとなるよう努力し、たくさんのこそだて親子さんと共にこそだてサロンを作り上げていきたいと思います。

年末の福島つながるこそだてサロンの様子です。

冬休み中のみなさんと、音と絵本の楽好を楽しんだり、

緑でつながるプロジェクトさんよりいただきましたお花の苗を植えたりいたしました。

音と絵本の楽好は、音楽・絵本読み聞かせや手遊び歌などを通して、やさしく音楽や名作絵本に親しむ素敵な時間をみなさんと過ごしています。子どもらしくハツラツ、のびのびと音楽を楽しませてもらっていて、ボランティアで来てくださっているピアノ講師、リトミック講師の方々のご指導やご対応にとても感謝しています。いつもありがとうございます。

活動が終わった後も、しばらく先生や楽器のまわりにみんなが居てどんどんしゃべりかけたり音を出したり、、とても興味津々な子どもたちです。（＾＾）

ふんばろう緑でつながるプロジェクト様より送っていただきましたお花の苗を、サロンの除染した屋外に置かせていただくことなりありがとうございました。除染作業で、花壇も、植木鉢も植物がすべて何もない状態でしたので、綺麗なお花を飾ることができ大変うれしく思っています。除染した場所に安全な土とお花の苗を植えるときは、みなさん新鮮な気持ちで楽しんでいました。お花の苗植え体験希望の親子さんに、砂場用のおもちゃのスコップでもいいから家から持ってきて子どもさんが自分でやってみるといいんじゃないかなぁ～、という声掛けをしていた際に、みなさんとの雑談の中で、原発事故後その経緯は様々ですが、皆さん「砂場用のスコップをその時に捨ててしまったから無い」という点が思いがけず見事に共通点で、切なくしみじみ福島特有の状況だと感じました。普段は市の屋内砂場や除染し安全をモニタリングしている砂場で備え付けの道具で砂場遊びを子どもたちは楽しんでいます。
自由に庭先や好きな場所で好きなだけ砂遊びをやっていた時の砂場道具を見れば子どもさんは以前のように砂遊びをやりたいと思うことは自然なことで、親としては制限せざるを得ない状況を心苦しく感じたり、実際に使うこともなくなったりしたことで、経緯は様々ですが結果的に３年前に砂場道具を捨ててしまったということが多いようです。室内用にスコップを買い直し、決まった場所やお風呂で利用しているものを持ってきた子どもさんは一人しかいませんでした。
このような状況をストレスとしてなるべく自分自身で感じないように、放射性物質の話をなんとなく避けたり、気が付かないようにしたりする事で子どもの前でなんとか笑顔を保とうとしたりする場合も時にはあるのですが、この様なちょっとした雑談の中で同じような状況や困難をママ同士が共感しあったり、ほっとしたり気分転換になったりする一瞬が生まれるのは、素敵な土やお花に触れ合っている最中で心が少しほぐれているおかげ様なのかな・・・、と気づかされます。現状や誰かに対して不平不満ばかりを言ったり、誰かを不快な気持ちにさせるという事は全く誰も望んでいなくて、そういうことはしたくなくて、学び、忍耐し、工夫し、家族で協力し合い　皆それぞれ笑顔でより良い暮らしにしようとするママたちの頑張りを垣間見るときに本当に胸が締め付けられる想いです。「特に気にしていない」、という風に見えても、努めて笑顔で、鬼の形相ではなく明るく元気に子どもたちに接して子育てしようと努力し頑張っている、ということを知るのです。